C型肝炎にかかっている人は、21世紀の国民病と呼ばれているように、全国でおよそ100万人~200万人といわれています。実際には、自分がC型肝炎にかかっていることを知らないまま、肝炎が進行していっている場合も多くみられています。

C型慢性肝炎とは、肝炎を起こすC型肝炎ウイルスの感染により、6ヵ月以上にわたって肝臓の※炎症が続き、細胞が壊れていき、肝臓の働きが悪くなる病気です。初期症状は、ほとんどありませんが、放置しておくと、長い経過のうちに肝硬変や肝がんに進行しやすいことで知られています。

C型肝炎には、急性肝炎、慢性肝炎の2種類に区別さています。症状がでてから6ヵ月以上肝障害が続いている場合を、慢性肝炎とよび、それまでは健康で肝臓に問題がなかった人が、なんらかの原因で急に肝炎をおこした場合を、急性肝炎とよんでいます。

肝臓は消化に関わる働きだけではなく、生命に欠かせない機能を担っている臓器です。肝臓の動きが悪いと、新陳代謝が悪くなり、脂肪がつきやすくなるなどの症状も現れます。ダイエットにも欠かせない臓器なのです。

そのほかにも、肝臓は血液中のたんぱく質の量を維持したり、血液を固めるのに必要なたんぱく質を作り出す働きをしています。栄養分の貯蔵や体に不要なアンモニアを分解して無毒化にする機能を持っていたりと、人間の体に、とても重要な臓器なのです。肝炎によって肝臓機能が低下すると、肝臓だけの問題でなく全身にわたる多彩な症状が出てきます。

しかしながら、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、何らかの病気にかかってしまっても、初期であればあるほど、自覚症状はほとんど起こりません。そのため、肝炎になってもなかなか気づかないことが多いのです。

一昔前は、C型肝炎は”治らない”と言われていましたが、近年では、次々に新薬の開発が行われており、今では”治る病気”とされています。C型肝炎は進行することが多く、人によっては肝硬変や肝臓癌になることがあるため、放置していたら、なかなか自然治癒とはいかない怖い病気です。

健康診断等での早期発見が可能な病気でもあります。

※炎症とは何らかの原因で細胞が壊され、その壊れた細胞を身体が修復しようとする、一連の働きにより、
「赤くなる」「腫れあがる」「熱っぽい感じ」「痛い」などの症状が炎症です。